目次
- 白内障手術とは
- 当院の白内障手術の特徴
- 白内障の手術方法
- 眼内レンズの種類と見え方の違い
- 白内障手術の流れ
- 手術を受ける前に知っておきたいこと
- 手術後の経過観察について
- 手術後に気を付けて頂きたいこと
- 白内障手術に伴うリスクについて
- 手術費用
白内障手術とは
当院では、白内障手術を日帰りで行っており、原則として入院の必要はありません。手術は点眼による麻酔を用いて行うため、注射による麻酔は不要で、術中の痛みは最小限に抑えられます。手術中は医師の声掛けを行いながら進め、不安を感じにくいよう配慮しています。
手術では、まず角膜にごく小さな切開を加え、その部分から超音波装置を挿入し、白く濁った水晶体を細かく砕いて吸引除去します。その後、人工の眼内レンズを挿入し、見え方の改善を図ります。これらの操作は手術用顕微鏡下で慎重に行われ、手術時間は通常15〜20分程度です。
挿入する眼内レンズは目の中で安定し、異物感はほとんどありません。適切な管理のもとで、長期間にわたり視機能の維持が期待できます。
当院の白内障手術の特徴
痛み・不快感の少ない治療を
徹底しています
当院では、手術に対する不安や負担をできるだけ軽減できるよう、痛みや不快感に配慮した治療環境づくりを行っています。白内障手術では点眼による麻酔を使用し、目薬と同様に投与できるため、注射による痛みはありません。術中に違和感がある場合や麻酔の効きが十分でないと感じた際には、お声がけをいただければ麻酔を追加することも可能です。
また、手術中に強い光を長時間照射すると、まぶしさによる不快感だけでなく、網膜への影響も懸念されます。当院では、高性能な手術用顕微鏡と、目への負担を抑えた光源を備えた手術システムを導入しています。これにより、まぶしさを感じにくく、落ち着いた状態で手術を受けていただける環境を整え、安全で安定した手術につなげています。
白内障の手術方法
現在の医療では、濁った水晶体を薬で元の透明な状態に戻す治療法は確立されておらず、白内障を根本的に治療するためには手術が必要となります。白内障手術は、医学的に確立された治療法であり、多くの場合、日帰りで行うことが可能です。
手術では、濁った水晶体を取り除き、その代わりに人工の眼内レンズを挿入します。挿入された眼内レンズは目の中で安定し、適切な管理のもとで長期間にわたり機能を維持するとされています。通常、再手術やレンズ交換が必要となることはほとんどありません。
眼内レンズには複数の種類があり、術後の見え方や生活への影響が異なります。当院では、患者さまの年齢や生活スタイル、ご希望を丁寧に伺ったうえで、手術前に十分な説明を行い、適したレンズを選択しています。
眼内レンズの種類と見え方の違い
白内障手術では、濁った水晶体を取り除いた後に、眼内レンズと呼ばれる人工のレンズを挿入します。
眼内レンズには、大きく分けて単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの2種類があります。
単焦点眼内レンズ
単焦点眼内レンズは、1つの距離にピントを合わせるタイプのレンズで、遠くまたは近くのどちらかに焦点を設定します。設定した距離は鮮明に見えますが、それ以外の距離を見る際には眼鏡が必要となることがあります。一方で、見え方の質が安定しており、コントラストがはっきりしている点が特徴です。
多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズは、遠方と近方、または遠方・中間・近方など、複数の距離にピントが合うよう設計されています。これにより、眼鏡の使用頻度を減らすことが期待できますが、見え方には個人差があるため、生活スタイルや視覚の優先順位に応じた選択が重要です。 当院では、それぞれのレンズの特徴や注意点を丁寧にご説明したうえで、患者さまに適したレンズ選択をサポートしています。
単焦点の見え方(遠くにピント)

多焦点の見え方

白内障手術
(超音波水晶体乳化吸引術)
の流れ
当院で行っている白内障手術は、超音波水晶体乳化吸引術と呼ばれる、現在広く行われている標準的な手術方法です。
手術は以下の手順で進められます。

- 点眼麻酔を施し、目の表面を2〜3mm程度だけ切開します。
- 超音波を利用して濁った水晶体を細かく砕きながら吸引除去します。
- 水晶体を取り除いた後、直径約6mmの人工眼内レンズを挿入して固定します。
これらの操作は手術用顕微鏡下で慎重に行われ、目への負担を抑えた低侵襲な手術で、通常の手術時間は5~10分程度です。通常は単焦点眼内レンズを使用しますが、当院では、近方と遠方の両方にピントが合いやすい多焦点眼内レンズによる手術にも対応しています。眼内レンズの種類については、事前に十分な説明を行い、患者さまのご希望や生活スタイルに応じて選択しています。
白内障手術を受ける前に知
っておきたいこと

白内障は、手術によって視機能の改善が期待できる疾患ですが、進行すると視力が低下したり、眩しさを感じたり、像が2重・3重に見えたりと日常生活に様々な支障をきたすことがあります。白内障のみを放置することで失明することはほとんどありませんが、付随する疾患(例えば緑内障やブドウ膜炎など)に伴い重度の視力低下に至るケースもあります。
白内障はゆっくりと進行するため、初期には自覚症状が乏しいこともありますが、見えにくさやかすみ、まぶしさなどの変化を感じた際には、早めに眼科を受診し、定期的に目の状態を確認することが重要です。症状の進行や生活への影響を考慮しながら、医師と相談のうえで適切な時期に手術を検討することが、視機能を長く保つための大切なポイントとなります。
白内障を放置することによるリスク
- 水晶体の濁りが進行すると、正確な視力眼底評価が困難になり、他の疾患を正確に判断しづらくなり、治療の介入が遅れることがあります。
- 水晶体が硬化すると、手術の難易度が上がると同時に、合併症のリスクも増加します。
- 通常の手術方法では対応できなくなり、水晶体の全摘出術が必要になることもあります(ただしその場合も当院では手術対応が可能です)。
- 眼内レンズの選択肢が制限され、状態によってはレンズの挿入そのものが困難となる場合もあります。
- 緑内障やぶどう膜炎といった他の重篤な眼科疾患を併発するリスクが高まります。
手術後の経過観察について
白内障手術によって見え方が改善すると、通院の必要がないと感じる方もいらっしゃいますが、手術後の経過観察はとても重要です。術後の回復状況を確認するだけでなく、その後の目の健康を守るためにも定期的な診察が欠かせません。
加齢に伴い、目の機能は少しずつ変化します。白内障や老眼だけでなく、緑内障や加齢黄斑変性、網膜の異常など、年齢とともに増える眼科疾患もあります。こうした変化を早期に発見するためにも、継続的な経過観察が大切です。特に近視が強い方は網膜のトラブルが起こりやすいため、定期的な診察をお勧めします。
また、手術後の経過には個人差があり、状態によっては追加の診察や治療が必要となる場合もあります。将来の見え方を守るためにも、手術後のフォローアップを継続していきましょう。
手術後に気を付けて頂きたいこと
白内障手術は日帰りで行える安全性の高い治療ですが、術後の回復を順調に進めるためには、ご自身でのケアが大切です。
特に手術直後は感染や炎症のリスクがあるため、医師の指示や生活上の注意点を守ってお過ごしください。術後の見え方は徐々に安定していくため、日常生活では明るい場所で両目を使って見ることを意識しましょう。
片目ずつ見え方を比べない
人の目は左右それぞれで元々見え方に差があるものです。
健康診断の視力検査でも左右の度数が異なるように、完全に対称ということはほとんどありません。
白内障手術を受けた後も、その左右差がゼロになるわけではなく、片方ずつの見え方を意識して比べてしまうと、脳が新しい視覚情報をスムーズに処理する妨げとなってしまいます。目の見え方に違いがあっても、脳が自然に視覚情報を統合してバランスをとるようになりますので、まずは両目で見ることを心がけてください。
保護用眼鏡の着用について
日中は、ふとした拍子に目を擦ってしまったり、何かが目に当たったりする可能性があります。また、夜間の就寝中も無意識のうちに目を触ってしまうリスクがあるため、起きている間だけでなく、寝ているときにも保護用眼鏡の着用をお願いしています。
保護眼鏡は、手術当日から1週間程度の間、医師の指示に従って継続的に装用してください。
術後経過について
多焦点眼内レンズを用いた場合、見え方に順応するまでの期間は、数週間から数ヶ月程度と個人差があります。
白内障手術に伴うリスクについて
白内障手術は、現在広く行われている眼科手術の一つで、医療技術の進歩により日帰りで受けられる安全性の高い治療として確立されています。術中・術後の合併症のリスクは以前に比べて低くなっていますが、いかなる手術であっても、リスクが完全になくなるわけではありません。
白内障の進行度や目の構造には個人差があり、それによって起こり得る合併症の種類や程度も異なります。術前検査で目の状態を詳しく確認しますが、実際の手術中に初めて分かる要素がある場合もあります。合併症は必ず起こるものではありませんが、手術を受ける前に起こり得るリスクについて正しく理解しておくことが大切です。
当院では、事前に十分な説明を行い、ご納得いただいたうえで治療を進めています。
手術費用
単焦点眼内レンズ
(健康保険適用)
| 1割負担 | 3割負担 | |
| 費用 (片目あたり) |
約○○円 | 約○○円 |
※費用は診療報酬点数の改定などにより、変動する場合があります。
※詳細は受診時に医療機関でご確認ください。
多焦点眼内レンズ
(選定療養:保険適用外の一部負担)
| 費用 (片目あたり) |
約○○円 |