目次
目がゴロゴロするという
症状について
突然、片目に「ゴロゴロする」「何かが入っているような感じがする」といった違和感を覚えることがあります。このような症状は、医学的には異物感と呼ばれ、日常的な刺激から眼の病気まで、さまざまな原因によって生じます。
身近な原因としては、ゴミやホコリが目に入った場合、コンタクトレンズによる刺激、目の乾燥などが挙げられます。一方で、角膜や結膜の炎症、感染症、アレルギー性疾患などが背景にあることもあり、症状が続く場合には注意が必要です。
異物感があると無意識に目をこすってしまいがちですが、角膜を傷つけたり、炎症やアレルギー反応を悪化させたりする恐れがあります。違和感が強い、改善しない、痛みや充血を伴うといった場合には、自己判断せず眼科を受診することが大切です。
目がゴロゴロする原因
となる主な疾患
ドライアイ
ドライアイは現代人に急増している病態であり、涙の分泌量や質が低下することで角膜の表面が乾燥し、ゴロゴロとした異物感を引き起こします。
長時間のデジタルデバイス使用や空調環境などが誘因となり、目の疲れやかゆみ、充血などを伴うこともあります。
細菌性結膜炎
細菌性結膜炎は、細菌によって結膜が炎症を起こす病気で、異物感に加えて充血、かゆみ、黄色い膿のような目ヤニが現れます。
感染力は比較的弱いものの、乳幼児や高齢者では慢性化リスクが高いため、注意が必要です。
ウイルス性結膜炎(はやり目)
ウイルス性結膜炎、いわゆる「はやり目」は、アデノウイルスなどによる感染症で、強い異物感や充血、べたつく目ヤニ、まぶたの腫れが見られるほか、発熱や倦怠感など全身症状を伴うこともあります。
感染力が非常に高く、特にプールなどで感染が広がりやすい特徴があります。
角膜炎
角膜炎は、角膜に炎症が起きることで、痛みや異物感、涙の増加、視力低下などが現れる疾患です。
進行すると視力に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早期の治療が不可欠です。
麦粒腫(ものもらい)
麦粒腫(ものもらい)は、まぶたの脂腺や汗腺に細菌が感染することで起こり、まぶたの腫れや痛み、異物感を伴います。
内部に膿が溜まることもあり、早期の治療が求められます。
霰粒腫
霰粒腫は、まぶたにあるマイボーム腺という脂の分泌腺が詰まり、しこりが形成される疾患です。
初期には異物感やかゆみ程度の症状で済むこともありますが、細菌感染が加わると赤く腫れて痛みが出ることもあります。
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は、花粉やハウスダストなどのアレルゲンが結膜に付着することで発症し、強いかゆみや異物感、目の充血が見られます。
コンタクトレンズに付着したアレルゲンが原因となることもあり、レンズケアと環境調整が大切です。
結膜弛緩症
結膜弛緩症は、加齢に伴い結膜が緩み、たるんでしまうことで生じます。
このたるみがまぶたとの間で擦れることで、異物感や涙が止まらないといった不快な症状が現れます。手術によって結膜のたるみを整えることで改善が見込めます。
眼瞼内反症
まぶたが内側に反り返ることで、まつげが角膜や結膜に常に触れる状態となる疾患です。
目に異物が入っているような感覚や痛みが生じるほか、角膜が傷つくことで視力に影響を及ぼすこともあります。進行を防ぐためには手術による矯正が有効です。
ぶどう膜炎
ぶどう膜炎は、虹彩・毛様体・脈絡膜から構成される「ぶどう膜」に炎症が起こる病気で、自己免疫疾患やウイルス・細菌感染、外傷などが原因となります。炎症が拡大すると、充血や痛み、視力の低下、飛蚊症、ゴロゴロとした違和感など多様な症状が現れます。
放置すれば重度の視覚障害を引き起こす恐れもあるため、発症が疑われた段階で速やかに眼科での精密検査を受ける必要があります。
目がゴロゴロする
場合の対処法
コンタクトレンズを使用している場合はすぐに外す
コンタクトレンズを装用している際に異物感を覚えた場合は、ただちにレンズを外してください。角膜やまぶたに何らかの異常がある状態でレンズを装着し続けると、症状が悪化する恐れがあります。
人工涙液を使って眼の表面をやさしく洗い流す
もしまつげの抜け毛や小さな異物が目に入っている場合は、人工涙液を用いて目の表面をやさしく洗い流すことで、異物を自然に排出できることがあります。
眼科で診察を受ける
症状が数日以上続く場合や痛みを伴うときは、何らかの眼疾患が潜んでいる可能性があるため、早めに眼科を受診することが大切です。特に逆さまつげが原因と考えられる場合は、自己処理は控え、専門医の診察を受けてください。
目がゴロゴロする症状
に関するよくある質問
目にゴロゴロした違和感があるのを放っておくと、危険ですか?
違和感を無視して放置すると、目の表面が乾きやすくなり、炎症が進行して角膜や結膜に傷が生じることがあります。状態が悪化すると、視力の低下を招く恐れもあるため、症状が長引く場合には早めに眼科を受診することが大切です。
ストレスが原因で、目がゴロゴロすることはありますか?
ストレスによってまばたきの回数が減ると、目の潤いが不足しやすくなり、異物感や乾燥を感じることがあります。また、自律神経の乱れなど体調全般への影響が、目の不快感として現れるケースも見受けられます。ただし、原因をストレスだけに結びつけてしまわず、眼科での検査を受けることをお勧めします。
目がゴロゴロする時に、水やお湯で洗っても問題ありませんか?
洗剤や薬品が目に入った場合は、速やかに水道水で洗い流したうえで、眼科を受診してください。ただし、明確な原因がない状態で目を頻繁に水で洗うと、目の表面を保護している成分まで流してしまい、かえって症状が悪化することもあります。人工涙液などの点眼薬で改善が見られない場合は、早めの診察が望まれます。
目に入った小さなゴミや異物はどうなるのですか?
細かい異物やホコリなどは、涙によって自然に目頭のほうへ流れ、涙点から排出されることが多いです。しかし、異物が残って違和感が続く場合には、眼科で安全に除去してもらうようにしましょう。
シャワーで目を洗っても大丈夫でしょうか?
強い刺激性や毒性をもつ化学物質が目に入った緊急時には、シャワーで直ちに洗い流すことが必要です。ただし、予防的に日常的にシャワーで目を洗うと、角膜や結膜に傷がつく恐れがあるため避けてください。洗浄が必要かどうかは状況に応じて判断しましょう。
片方の目だけゴロゴロするのは、どういった理由が考えられますか?
一側性のゴロゴロ感は、逆さまつげや異物の混入、あるいは片目だけに生じた結膜炎などが原因であることがあります。違和感が続くときは、念のため眼科での検査を受けてください。
ゴロゴロ感には市販の目薬で対応できますか?
市販されている人工涙液や保湿タイプの点眼薬で、軽度の症状が和らぐことはあります。ただし、改善が見られない場合や強い不快感があるときには、眼科での診察を受けることが安心です。