※当院におけるICL手術は、現在準備中です。
目次
- ICLとは
- ICL手術が適している方
- ICL手術のメリット・デメリット
- ICL手術で使用される眼内レンズ
- ICL手術後の見え方について
- 当院のICL手術について
- ICL手術の費用
- ICL手術の合併症
- 術後の日常生活での制限
ICLとは
ICL(眼内コンタクトレンズ)とは、目の中に専用のレンズを挿入し、近視や乱視を矯正する屈折矯正手術の一つです。角膜を削らずに視力矯正を行う治療法として、世界的に広く行われています。
ICLは、1990年代より海外で臨床使用が始まり、欧州のCEマークや米国のFDAの承認を受けてきました。日本では、2010年に近視用ICLが、2011年に乱視対応型ICLが厚生労働省により承認されています。さらに、レンズ中央に小さな孔を設けたホールICLが導入され、房水の流れに配慮した設計となっています。現在では世界各国で使用され、豊富な臨床実績が報告されています。
挿入されるレンズは、生体適合性の高いコラーゲン由来素材で作られており、柔軟性に優れているのが特徴です。目の中で安定しやすく、適切な管理のもとで長期間使用できるとされています。
ICL手術が適している方
ICL手術は、すべての方に適応となる治療ではなく、一定の条件を満たす必要があります。一般的には、21歳以上で視力が安定しており、近視や乱視の矯正を希望される方が対象となります。
一方で、眼内の隅角が狭い場合など、レンズを安全に挿入するためのスペースが十分に確保できない場合には、手術が適応とならないことがあります。そのため、手術前には詳しい検査を行い、目の状態を慎重に評価します。
ICLは角膜を削らずに視力矯正を行う治療法であるため、角膜が薄い方や、レーシックが適さないと判断された方、ドライアイ傾向のある方にも検討されることがあります。適応となった場合には、眼鏡やコンタクトレンズに頼らない生活が期待できます。
適応となる方
- 21歳から45歳までの方
- 日常的に眼鏡やコンタクトレンズを使用されている方
- 近視や乱視が安定しており、視力の変動がない方
- 角膜が薄くレーシックが不適応だった方
- 強度近視(特に6D以上)の方
手術を受けられない方
- 白内障を発症している方
- 結膜炎やものもらいなど、活動性のある外眼部炎症がある場合
- ぶどう膜炎や強膜炎など、眼内に炎症を伴う疾患がある方
- 進行中の円錐角膜と診断されている方
- 前房深度が2.8mm未満の浅前房や、角膜内皮細胞の障害が認められる方
- 重度の糖尿病、重症のアトピー性皮膚炎、免疫不全疾患を抱えている方
- 妊娠中あるいは授乳中の女
手術にあたって慎重な判断が必要な方
- ドライアイが顕著な方
- 緑内障を患っている、またはその疑いがある方
- 矯正視力が良好で、進行のない軽度の円錐角膜を有する方
- 円錐角膜の疑いがあると診断された方
- 中等度近視(3D以上6D未満)、または極度の強度近視(15D超)の方
ICL手術のメリット・デメリット
メリット
- 眼鏡やコンタクトレンズを使用しなくても日常生活が可能になる
- 長期的にはコンタクトや眼鏡にかかる費用が不要となるため経済的
- 角膜を削らないため、ドライアイが悪化しにくい
- 術後に近視が再発する可能性が低い
デメリット
将来、白内障手術をする際は摘出する必要があります。
近視の度数が軽度(3D以内)の方が手術を受けた場合、加齢により老視(老眼)を発症すると、裸眼では手元が見えづらくなり、眼鏡が必要になる可能性があります。
ICL手術で使用される
眼内レンズについて
ICL手術は、近視や乱視などの屈折異常を矯正するために、専用の眼内レンズを目の中に挿入する視力矯正手術です。レンズは虹彩の裏側、水晶体の手前に固定されるため、外見から見えることはありません。
角膜を削らずに矯正を行う点が大きな特長で(切開創はあります)、レーシックとは異なる治療法です。見え方の鮮明さやコントラストが保たれやすく、長期的に安定した視力が期待されます。
ICL手術後の見え方について
術後は翌日からある程度見えますが、数日から1週間程度で視力が安定し、多くの方が裸眼に近い自然な見え方を実感されます。水晶体を残したまま矯正を行うため、目本来の調整力を保ちやすい点も特長です。手術直後は一時的にかすみを感じたり、夜間に光がにじんで見えることがありますが、多くの場合は時間の経過とともに軽減していきます。
当院のICL手術について

当院では、日帰りでのICL手術を行っています。手術時間は片目あたり数分程度で、点眼麻酔のみを使用するため、強い痛みを感じることはほとんどありません。
手術は、屈折矯正手術に関する所定の講習および認定を受けた眼科専門医が担当します。
当院におけるICL手術の特徴
- 同日中に両目の手術が可能です(片目ずつの手術も対応可能)。
- 乱視の矯正も対応しており、視機能の質の向上を重視しています。
- 手術経験が豊富な眼科専門医が担当します。
- 術前検査から術後の経過観察まで、全て当院内で完結します。
ICL手術の費用について
ICL手術は自由診療の扱いとなるため、健康保険は適用されません。た
だし、ご加入中の民間医療保険によっては補償対象となる場合がありますので、詳しくは各保険会社にご確認ください。
また、ICL手術にかかる費用は医療費控除の対象となります。確定申告によって、所得税や住民税の一部が還付される可能性がありますので、領収書は大切に保管してください。
ICL手術の費用
| 両目(乱視矯正なし) | ○○円 |
|---|---|
| 両目(乱視矯正あり) | ○○円 |
| 片目(乱視矯正なし) | ○○円 |
| 片目(乱視矯正あり) | ○○円 |
| レンズ交換手術 (手術後6ヶ月以内) |
○○円 |
| レンズ交換手術 (6ヶ月以降) |
○○円 |
| 片目レンズ取り出し手術 | ○○円 |
| 手術キャンセル (レンズ発注前) |
○○円 |
| 手術キャンセル (レンズ発注後) |
○○円 |
各費用に関する補足
レンズ交換
術後に度数やサイズの不一致が判明した場合、手術から6ヶ月以内であればレンズ代金はメーカー保証の対象となります。
ただし、再手術にかかる費用として片目あたり○○円(税込)を頂戴いたします。6ヶ月を超えてからの交換となった場合は、初回手術と同額の費用が発生します。
レンズ摘出
患者様の希望によりICLレンズの取り出しを行う場合は、時期に関わらず○○円(税込)の費用が必要です。
手術日の変更
手術予定日の14日前を過ぎた後の変更は、○○円(税込)の手数料が発生します。
スケジュール変更の際はお早めにご相談ください。
手術キャンセル
適応検査後に手術が決定した際には、予約金として○○円(税込)を事前にお支払い頂きます。
レンズ発注前のキャンセルは、検査費用を除いた○○円を返金いたします。レンズ発注後のキャンセルでは予約金の返金はできませんので、あらかじめご了承ください。
診察・検査
以下の項目は、全て手術費用に含まれております。
- 手術前の診察(医師によるカウンセリング)
- 適応検査および術前精密検査
- 術後1年間にわたる定期検査・経過観察
ICL手術の合併症について
ICL手術は、視力矯正手術として高い安全性と有効性が認められていますが、全ての医療行為と同様に、いくつかの合併症のリスクが存在します。
- ドライアイ:
術後しばらくの間、目の乾燥感や異物感を自覚することがあります。 - ハロー・グレア:
暗い場所や夜間に、ライトがにじんで見えたり、眩しさを感じることがあります。 - 感染症:
極めて稀ではありますが、手術後に感染を起こす可能性があります。 - 白内障:
レンズが水晶体に近い位置に留まるため、長期的に白内障の発症リスクがわずかに上昇する可能性があります。 - 緑内障:
術後に眼圧の変動が起こることがあり、場合によっては緑内障のリスクに関与します。 - レンズの回転・ズレ:
特に乱視用のトーリックICLでは、レンズが回転して見え方が不安定になることがあり、再調整が必要となる場合があります。 - 過矯正・低矯正:
術後の視力が想定よりも強すぎる、あるいは弱すぎる場合、レンズの交換によって視力調整を行う必要が生じることがあります。
ICLによって近視や乱視が適切に矯正されても、視力がどの程度まで回復するかには個人差があります。例えば、矯正後に「2.0」まで見える方もいれば、「1.0」が上限となる方もいらっしゃいます。これは各人の眼の構造的な限界(視力ポテンシャル)に依存します。なお、手術後に「急激な視力低下」「強い充血」「目の痛み」などの異常を感じた場合は、速やかに当院へご連絡ください。
ICL手術後の
日常生活での制限について
ICL手術後は、点眼薬の使用や生活習慣に関する一定の制限があります。
点眼薬は手術後3ヶ月間継続が必要です。なお、回数は段階的に減っていきます。手を清潔にしてから使用し、複数の点眼薬を使う場合は5分以上の間隔を空けてください。しみる場合がありますが、異常ではありませんのでご安心ください。
手術翌日は必ず受診して頂きますが、その後は1〜2週間に1回、月1回へと、通院回数は減少していきます。
| 項目 | 再開の目安 |
|---|---|
| 保護用眼鏡の着用 | 日中・就寝時(手術当日から) |
| デスクワーク | 翌日から可能 |
| 力仕事・重労働 | 2週間後から可能 |
| 飲酒・喫煙 | 4日後から可能 |
| 洗髪(上を向くか美容室で) | 翌日から可能 |
| 洗顔 | 3日間は禁止 |
| 洗体(シャワー/首から下) | 翌日から可能 |
| 湯船につかる(顔を濡らさない) | 2日後から可能 |
| まつ毛パーマ・エクステ | 1週間禁止 |
| メイク(特に目元) | 1週間禁止 |
| ヘアカラー | 1週間禁止 |
| カラーコンタクト | 2週間禁止 |
| 軽い運動(軽いウォーキングなど) | 4日後から可能 |
| 水泳・ゴルフ・テニス・ダイビングなど | 2週間後から可能 |
| 温泉・大浴場の利用 | 2週間後から可能 |
| 旅行 | 通院の関係で、1週間後以降から可能 |
※手術翌日に視力が0.7以上に回復していることが確認できた場合、運転が可能となります。ただし、見え方に慣れるまでの期間は慎重に行動頂くことをお勧めします。また、運転免許証に記載されている「眼鏡使用」の条件解除手続きを忘れずに行いましょう。